007映画で英語の勉強 I should thinkとかは控えめな表現
英文法解説(江川泰一郎著)によると、
should sayとかshould thinkは控えめな表現です。主に英国で使われるそうです。wouldという言い方もあるようです。
I should say she’s over forty.
彼女は40歳を超えているでしょう。
ルミナス英和・和英辞典では、
think, say, imagine, guess などの動詞を一人称の代名詞とともに用いて (私(ども)としては)…なのですが.
I should think Mr. Brown is over forty.
ブラウン氏は 40 歳を過ぎていると思いますが
【語法】 この should は元来は裏に「もしもそういう推量[言い方]が許されるとすれば」といった仮定の気持ちが含まれているので, I should like (to do), I should say, I should think… のような控えめな言い方に用いられる
とあります。
I should think ~ 控えめに
黄金銃を持つ男では、
殺し屋スカラマンガの暗殺の対象は自分だと考えていた007ですが、実際に目の前で殺されたのは太陽エネルギー発電の著名な科学者でした。
007と上司Mとの会話です。
00時間41分12秒
l got quite a shock when l saw who it was.
l should think you did.
誰が殺されたか知って、驚きました。(007)
そうだろうな。(M)
日本語字幕(保田道子さん)では、
誰か知って驚いて…(007)
だろうな(M)
です。
控えめな表現ですね。Mはもちろん英国人です。
否定形もあります。
ロシアより愛をこめてでは、
ロシアへ行く前に、武器係の Q に金貨やナイフが収納でき、催涙ガスも噴出できる秘密兵器のアタッシュケースを渡されます。上司 M に007は言います。
けっこうなプレゼントですが、(007)
00時間23分13秒
But I shouldn’t think I’ll need it on this assignment.
今度の任務には、必要ないと思いますが。(007)
日本語字幕(保田道子さん)では、
必要ないでしょう
となってます。
控えめな表現ですね。007はもちろん英国人です。
同じくロシアより愛をこめてでは、
007は、味方に化けて来たグラントに殺されようとしてます。
金でグラントを寝返らせようと、自分のアタッシュケースから金貨を出します。グラントは自分が持ってきたアタッシュケースにもあるかと聞きます。
01時間33分14秒
Any more in the other case?
I should imagine so.
It’s a standard kit.
こっちのケースにもあるのか?(グラント)
そう思うよ。(007)
標準装備だからな。(007)
日本語字幕(保田道子さん)では、
これは標準装備だから、あるはずだ、
となってます。
控えめな表現ですね。
私を愛したスパイでは、
ソ連の女性諜報部員アニヤ・アマソヴァ少佐がゴゴール将軍に呼ばれ、任務を付与されますが、その際、アニヤの同僚で恋人でもある諜報員が殺されたことも知ります。
詳細は不明だが、英国諜報部が関係しているらしいとゴゴールが状況を言うと、アニヤが言います。
引き続き情報を頂けませんか、
00時間12分04秒
I should very much like to meet whoever was responsible for his death.
彼の死の原因になった人間に会えればと思います。(アニヤ)
アニヤはソ連の人間ですし、
日本語字幕(菊池浩司さん)では、
この目で見ます
彼を殺した男を
となっており、控えめな表現という感じがしないので、should like to をさらにググると、
英語教材では、
I should like to serve as a hostess if you don’t mind. 「もしもお構いにならなければ、私が皆様をお迎えする役目を授かりたいと思うのですが」というように、非常に控えめに希望を表す場合に使われます
HiNativeでは、
I should like とはどういう意味ですか?
Means “I would like”. It’s more polite, fairly archaic, and very British.
です。I would like と同じ意味だが、より丁寧で、少し古く、英国的とありますね。
archaic 古めかしい
英会話をマスターするためのブログ
イギリス式英語であり、意味は「I would like to ~」とほとんど同じ意味になりますが、「I should like to~」の方が少し丁寧な表現となります。
という事で、I should like to は控えめな表現で、英国的だという事は追認できました。日本語字幕は、ストーリー運びなどを考えて、特に控えめに訳してないと、考えることにしました。
ただ、英国的である、少し古い用法という事で、自分で発信に使う事はなく、聞いたらわかる程度の理解にしようと思います。
I would say ~ 控えめに
would sayでも控えめな表現は使われてます。
オクトパシーでは、
ファベルジェ・エッグ(ロシアの卵型の美術品)がサザビーのオークションに出品されます。秘密情報部の美術専門家が分析してます。
00時間15分06秒
Anonymous seller.
Numbered Swiss bank account.
l‘d say that the vendor was a Russian.
匿名の売り手だ、スイス銀行の口座番号。 (美術専門家)
売り手はロシア人だろう。(美術専門家)
日本語字幕(戸田奈津子さん)では、
私のカンではたぶんロシア人だ。
となってます。
たぶんがついているので、控えめな表現ですね。
anonymous 匿名の
vendor 売り手
(I’dの’dはwouldの短縮形です。shouldを短縮して’dという言い方は、ルミナス英和・和英辞典など、調べましたが、ありませんでした。)
should say ~ 言うべき
ただ、should say の全部が全部、控えめな表現ではなく、言うべき、という意味もちゃんとあります。冒頭のルミナス英和・和英辞典の解説にあるように、一人称の代名詞と使われた時に、控えめな表現なのですから。
スカイフォールでは、
007と敵がもみ合っている時に、イヴは M に命じられて、危険を冒してでも、敵を撃つよう指令されますが、結局、007を撃ってしまいます。
007が秘密情報部に帰任したときのイヴとの会話です。
00時間33分51秒
I’m sorry, we’ve met before?
I’m the one who should say “sorry”.
以前にお会いしたことが?(007)
私はごめんないを言うべき人間ね(イブ)
日本語字幕(戸田奈津子さん)では、
おわびしなくちゃ、
です。
以上、~すべき、という意味もあるのですが、I should think とかは控えめな表現と勉強しました。
007映画で英語を勉強して、250記事を超えました。好きな映画で英語を勉強するのは楽しいものです。この記事に全体の目次がありますので、ぜひともお好みの記事からご訪問ください。