007映画で英語の勉強 of interest, man of integrity, of+抽象名詞は形容詞
of+抽象名詞 で形容詞になります。
This book is of no use(=useless) to me.
この本は私には役に立たない
He is a man of ability(=an able man).
彼は有能な人だ。
とロイヤル英文法(綿貫 陽/宮川 幸久/須貝 猛敏/高松 尚弘 著)に記載があります。
高校で習った時に勝手に、文語的表現で会話には使わないと思ってましたが、それは勘違いのようです。
007映画のセリフで見てみましょう。
of interest = interesting
慰めの報酬では、
007は敵のホワイトを尋問に連れてきました。ところがミッチェルと言う内部の裏切り者のために、ホワイトを逃してしまいました。
英国諜報部ではミッチェルの持ち物の分析をしています。
00時間17分03秒
This particular note from Mitchell’s wallet may be of interest.
このミッチェルの財布にあった紙幣は、興味深いかも知れません。 (分析者)
particular 特定の, 個々の《日本語には訳さないですむ場合もある》
ルミナス英和・和英辞典
note 紙幣
of interest は interesting です。
(ちなみに、ルミナス英和・和英辞典の解説 particular は日本語には訳さないですむ場合もある、はとても親切ですね。確かに上記のように、日本語に訳出しなくても、全然さしつかえないですね。)
of value = valuable
慰めの報酬では
007とカミーユは飛行機で下の地表を見ながらの会話してます。
01時間05分46秒
All the information I found said there was nothing of value there, but Greene’s geologist had proof that there was.
私が得た情報では、ここには価値のあるものはない、という事だけど、グリーンの地質学者は、あるという証拠を得たのよ。(カミーユ)
nothing of value は nothing valuable です。
geologist 地質学者
of help = helpful
慰めの報酬では、
007はカミーユはドミニク・グリーンが水資源独占を狙って、ダムを作っていた事がわかりました。その後、彼らのたくらみを粉砕した007がカミーユに言ってます。
ダムは取り壊さなければならない。(007)
01時間36分52秒
Someone who worked for Greene might be of help.
グリーンのために働いていた人たちが役立つだろう。(007)
come down (建物などが)取り壊される
ルミナス英和・和英辞典
helpful 役立つ
of importance = important
女王陛下の007では、
スペクターの首領ブロフェルドは爵位を欲しがってます。007は爵位認定の権限がある紋章院の人間のふりをして、ブロフェルドに近づこうとしてます。
007と本物の紋章院の人間との会話です。
00時間46分26秒
But, Commander Bond, I am only able to countenance this deception, on your assurance the matter is of national importance.
しかし、ボンド中佐。
私は、この事が国家的に重要だというので、この欺瞞を黙認する事ができるのですが。(本物の紋章院の人間)
countenance 〈…〉に賛成する, 〈…〉を黙認する.
deception だますこと、欺瞞、ごまかし、ぺてん
ルミナス英和・和英辞典
of と抽象名詞 important の間に national という形容詞をはさんで、国家的に important と言ってます。
man of talents, man of principle
ロイヤル英文法に書かれていた二番目の用法である、
He is a man of ability.
に行きます。
オクトパシーでは、
007は、オクトパシー・サーカスの女性オーナーであるオクトパシーと会話をしてます。
私たちは同じ種類の人間よ。(オクトパシー)、
01時間14分34秒
There are vast rewards for a man of your talents willing to take risks.
I’m not for hire.
Oh, a man of principle.
危険をいとわない、能力のある人間には、莫大な報酬があるのよ。(オクトパシー)
金のためじゃない。(007)
おお、信条の男ってわけね。(オクトパシー)
talent (生まれつきの)才能 (gift); (特殊な)能力
willing ~するのをいとわない、~する用意がある
take risk 危険を冒す
for hire 雇われている
principle 主義, 信条, 方針
a man of your talents、a man of principle と二つ出てます。
man of integrity
ワールド・イズ・ノット・イナフでは、
007は石油王ロバート・キングのために、金を取り戻してきました。
M のオフィスで談笑していたキングが去ると、M が言います。
00時間05分59秒
He’s a man of great integrity.
彼は高潔な男よ。(M)
integrity 高潔、廉直、誠実
ルミナス英和・和英辞典
ちなみに、この integrity という言葉は、ドラッガーの有名な著書 マネジメントに出てくる経営論に出てくる 誠実さ と言う言葉の原語です。本によっては、真摯さ と訳出されてます。
私が読んだのは、抄訳マネジメント ダイヤモンド社、上田淳生訳 です。
この本は、若いころ勧められて読んだのですが、今一つピンと来ませんでした。
しかし、年齢を重ねて、マネージメントの立場に立った時にようやく書いてある事がわかり、実戦に応用できるようになりました。
自分がマネージメントで迷う時や、悩んでいる若いマネージャへの助言の時に、時々読み返したものでした。
自分の経験や悩み事を踏まえて読むと、とても役立つ良い本だと思います。
of+抽象名詞は形容詞って高校で習って知ってました。でも文章とかに使う用語だと、勝手に思ってました。
しかし、会話でもけっこう使う事がよく分かりました。
007映画で英語を勉強して、300記事を超えました。好きな映画で英語を勉強するのは楽しいものです。この記事に全体の目次がありますので、ぜひともお好みの記事からご訪問ください。