007映画で英語の勉強 可能性の低い possibly、can, can’t といっしょに良く使われれる 第1弾
可能性を表す言葉を、高い順に並べると、
100%,
definitely,
certainly,
surely,
probably,
maybe,
perhaps,
possibly
の順だそうです。英単語イメージハンドブック(大西泰斗、ポール・マクベイ著)
100%ですが、ちゃんとそういう英語もあります。
消されたライセンスで、
01時間28分14秒
Everyone in my organisation is one hundred percent loyal.
私の組織の人間はみんな100%忠実だ。
この記事で勉強してます。
もっとも低い可能性が possibly です。
ルミナス英和・和英辞典では、
可能性が高い順で、
- always (いつも)
- certainly (確かに)
- very likely, most likely (多分)
- probably (多分)
- likely (多分)
- maybe (もしかすると)
- possibly (もしかすると)
- perhaps (ことによると)
- almost never, hardly, hardly [scarcely] ever (めったに[ほとんど]…でない)
- never (どんな時でも…でない, 決して…しない)
とあります。
やはり、低めです。そのより低いものの3つに2つは、それはさすがに低いだろうと思う never を用いた表現が二つも入ってます。
(また、perhaps と possibly 登場順が違いますが、近接してますので、ここは人によって判断が分かれるところなのでしょう)
このルミナス英和・和英辞典では訳も、ことによると, もしかすると という、いかにも低い可能性の訳になってます。
■possibly 可能性低い
ゴールデンアイでは、
ヤヌスは宇宙兵器ゴールデンアイを使ってロンドンを攻撃しようとしていました。007の味方のソ連の女性プログラマー、ナターリャ・シミョーノヴァが敵のプログラマのボリスが作ったプログラムのコードを改変した事で、いったんは防げました。が、007はナターリャに聞きます。
01時間55分53秒
Can Boris break your codes?
Possibly.
Possibly?
ボリスは、君のコードを破れるかい?(007)
もしかすると。(ナヤーリャ)
もしかすると?(007)
可能性は低いけど、ありえる、という事ですね。
日本語字幕(戸田奈津子さん)は、
たぶん(ナターリャ)
たぶん?(007)
になってます。
可能性は低くても、ロンドンが壊滅されるのですから、阻止せねばなりません。それを聞いて007は宇宙兵器に信号を送る送信機自体を物理的に破壊する行動に出ます。
possibly はいろいろ調べると、can, could という言葉と使われる事が多いようです。
007映画でも、そうです。
■主語+can possibly+動詞、できる可能性は少ない
can がついているので、できる という話をしているわけですが、possibly があるので、その可能性は低いとなります。
カジノロワイヤルでは、
ル・シッフルは組織の金で私腹を肥やそうとしましたが失敗したので、カジノで取り戻そうとしました。ところが007が勝ちます。ル・シッフルは007を捕え、勝ち取った金を預けた口座のパスワードを拷問で聞き出そうとしてます。
拷問と言うのは、すっ裸にした007の睾丸に打撃を与えるものです。
01時間49分56秒
You know I never understood all these elaborate tortures.
It’s the simplest thing to cause more pain than a man can possibly endure.
手の込んだ拷問を私は理解できない。(ル・シッフル)
男が我慢できる(その可能性は低い)以上の苦痛を与えるのは、最も簡単な拷問なんだ。(ル・シッフル)
日本語字幕(戸田奈津子さん)では、
最も簡単な拷問こそ耐えられぬ苦痛をあたえるのだ
になってます。
我慢できる(その可能性は低い)以上の苦痛 ですから、耐えられぬ苦痛と訳しておられるのですね。 そっちの方がわかりやすいですね。
elaborate 手の込んだ
torture 拷問
endure 我慢する
ゴールデンアイでは、
007は女性ソフトウェア技術者のナターリャ・シミューノヴァと、宇宙兵器がロンドンを攻撃するのを何とか阻止しました。
後は迎えに来たアメリカ海兵隊のヘリコプターで帰るだけですが、このふたりは今まで、ヘリコプター、戦車、鉄道、セスナ機で何度も殺されそうになってます。それなので、ナターリャは言います。
02時間05分45秒
I’m not going on a helicopter with you.
No plane, no train, nothing that moves.
Darling, what could possibly go wrong, hey?
あなたとはヘリコプターには乗らないわ、飛行機も、鉄道も、ともかく動く物には。(ナターリャ)
ダーリン、どんなまずいことが起きるだろうか(可能性は低い)。(=反語で、何もまずいことは起きやしない。)(007)
日本語字幕(戸田奈津子さん)では、
今度は大丈夫だよ
です。
今度は多くのアメリカ海兵隊に守られての、ヘリコプターでの帰任ですから、危険な事は何も起きないでしょう。
まだまだありますが、長くなりましたので、続きは別の記事にします。
007映画で英語を勉強して、300記事を超えました。好きな映画で英語を勉強するのは楽しいものです。この記事に全体の目次がありますので、ぜひともお好みの記事からご訪問ください。