007映画で英語の勉強 scene とは、映画などの一場面 の他に、事件の現場 とか 好み とか言う意味がある veteran には ベテラン の他に退役軍人と言う意味がある
■scene
1 (劇・映画・テレビなどの)一場面; (小説などの)舞台.
・a love scene ラブシーン.
2 (劇の)場
・Hamlet, Act III, Scene i 「ハムレット」第 3 幕第 1 場《act three, scene one と読む》.
3 (絵のような) 景色, 風景, 眺め (of)
The boats on the lake make a beautiful scene.
湖に舟が浮かんでいるのは美しい風景だ.
4 (普通は the ~) 現場; (現場の)状況, 出来事.
・describe the scene 状況を説明する.
・arrive at [on] the scene of the crime 犯行現場に到着する
5 [the ~; 修飾語を伴って]活動の場, …の世界[分野], …界.
・the business [political] scene 実業界[政界].
6 [所有格の後で; 否定文で] 好み.
ルミナス英和・和英辞典
日本語のシーンの意味は、上記1,2でしょう。
他の用例が007で出てきます。
■現場
まず、4 の 現場 です。
スカイフォールでは、
異国の地で、007は英国諜報部のビルがテロ攻撃にあったことをテレビで見ます。
00時間24分15秒
Early reports from the scene indicate at least six dead,
many more injured, with victims being evacuated to local hospitals within minutes of the explosion.
現場からの速報では、少なくとも6名が死亡、さらに多くの負傷者がいる模様で、被害者は爆発のすぐ後に現地の病院に収容されてます。
ムーンレイカーでは、
スペースシャトルのムーンレイカーは747の飛行機に乗せられて輸送中、墜落したと言う公式発表になってますが、Q がディスプレイに墜落現場の写真を映します。
00時間09分58秒
Now, that’s the scene of the crash.
これが墜落現場だ。(Q)
(実はそこにあったのは747の残がいだけで、スペースシャトルの形跡はなかったのです)
■好み
次は、6 の 好み の用例です。
黄金銃を持つ男では、
007はメアリー・グッドナイトと酒を飲んでます。手がかりが消え、やる事が無くなった007はメアリーを誘惑します。
01時間07分13秒
Oh, darling, I’m tempted.
But killing a few hours as one of your passing fancies isn’t quite my scene.
ダーリング、心がかき立てられるわ。(メアリー)
でも、あなたの一時の思い付きの時間つぶしは、私の好みじゃないわ。(メアリー)
そういって、メアリーは席を立ちました。
日本語字幕(保田道子さん)では、
でも暇つぶしの おつき合いは
私の性に合わないの
です。
上記のルミナス英和・和英辞典に記載があったように、ちゃんと所有格 my の後で、否定文で用いられてますね。
temp (人の)の心をかき立てる
a passing fancy 一時の思いつき
ルミナス英和・和英辞典
■ビジネスシーン
あと、5.ですが、日本語でビジネスシーンとか言うのは、仕事の場面という感じがする言葉です。
weblio実用日本語表現辞典で ビジネスシーン という言葉を調べると、
仕事として事に当たる場面、私情を排除して職業人として行動する場面、といった意味の語。
一般的に、服装や言葉遣いなどが相手に失礼のないように、気を配ることが求められる。
とあります。
ビジネスシーンという日本語は、なるほどそんな感じですよね。
ところが、英語で business scene というと、冒頭掲げたルミナス英和・和英辞典では、
・the business scene 実業界
なんですね。
LONGMANで scene を調べると、
3 《常に単数形で》 (特定の活動にかかわる場としての) 世界, 業界, …界
the music/fashion/political scene
音楽業界[ファッション業界,政界]
です。
それじゃあ、ビジネスシーンを英語で言うと何て言うかと調べると、
DMM英会話なんてuKnow?では、business scene で良いというコメントと business setting だとういうコメントがありました。
英辞郎on the WEBでビジネスシーンを調べると、a business setting とあります。
今度は同じく英辞郎on the WEBで business setting を調べると、
inappropriate in a business setting
《be ~》ビジネスの場に不適切である[ふさわしくない]
ideal accessory for a business setting
ビジネスの場にふさわしいアクセサリー
といった例文が出てきます。日本語のビジネスシーンの感覚と合ってますね。
英辞郎on the WEBで business scene を調べても、実業界 とありますから、
日本語のビジネスシーンを表すときは、business scene より、business setting の方が確実のようですね。
■veteran
LONGMANでは、
1 退役軍人
2 老練な人, ベテラン
日本で普通に使う ベテラン という意味と、退役軍人 と言う意味があるのですね。
死ぬのは奴らだでは、
007は空港で敵の一味に捕まる所を、操縦教習を受ける老婦人のセスナに乗りこみ、飛ぶ余裕がなく、空港をかけまわります。その過程でいろいろなものを破壊されたので、後で、CIAのライターが教習所の年配の男から抗議の電話を受けてます。
01時間07分30秒
Oh, no, sir, no one’s questioning your patriotism.
I’m sure you’re a veteran, sir.
いいえ、誰もあなたの愛国心を疑っておりません。(ライター)
退役された軍人だと承知してます。(ライター)
日本語字幕(菊地浩司さん)では、veteran は訳出されてませんでしたが、愛国心について言った後なので、教習のベテランとか言いたかったのではなく、退役軍人だと言っているのだと思います。
007映画で英語を勉強して、250記事を超えました。好きな映画で英語を勉強するのは楽しいものです。この記事に全体の目次がありますので、ぜひともお好みの記事からご訪問ください。