007映画で英語の勉強 martini、whiskeyには可算名詞もあり、だから a martini、a whiskey と言う。

coffee を液体で考えれば、当然数えられません。この場合は不可算名詞という事になります。その時は、a cup of coffee として入れ物を数えるしかありません。
ところが、two coffees とかいう形で、二杯のコーヒーという可算名詞になることがあります。つまり、coffee という言葉で、すでに一杯のコーヒーという事を意味しているという事です。

不可算名詞 コーヒー
a cup of coffee コーヒー1杯
Do you like coffee? コーヒーはお好きですか?
可算名詞  (一杯分の)コーヒー
Two coffees, please. コーヒーを2つお願いします。
Have you got time for a coffee? コーヒーを1杯飲む時間はありますか?
LONGMANに載ってます。

コーヒーについては、学校でも教わしました。
でも、アルコール系の飲み物については、学校で教わりません。
それが今日の勉強テーマです。

マティーニ

007の好きなお酒はドライ・マティーニ dry martini です。
martini はルミナス英和・和英辞典では
不可算名詞/ 可算名詞 マーティーニ《ジンまたはウォッカとベルモットで作るカクテル》
となってます。

さて007映画では、どっちが使われているかと言うと、
可算名詞としての表現はいっぱい出てきます。

まず単数形で登場する例は、
ゴールドフィンガーでは、
007がゴールドフィンガのプライベートジェットの中で、フライト・アテンダントに
00時間55分26秒
A martini, shaken not stirred.
とお願いしてます。

カジノ・ロワイヤルでは、
カジノで宿敵ル・シッフルとポーカーをしている時に、バーテンダを呼んで、
01時間14分12秒
A dry martini.
ドライ・マティーニを作るよう言ってます。

複数形で登場する例は、
ネバーセイ・ネバーアゲインでは、
訓練で失敗した007に上司のMが、
00時間05分49秒
Toxins that destroy the body and brain.
Caused by eating too much red meat and white bread, and too many dry martinis.
体と頭を壊している毒素だ。赤い肉や白いパンの食べすぎ、ドライマティーニの飲みすぎのせいだ。(M)
と説教されて、治療施設に行かされます。

ゴールデンアイでは、
かつての同僚、今は敵になったアレックが自分のレーダ基地で、007の仕事をこう揶揄します。
01時間52分38秒
I might as well ask you if all the vodka martinis ever silence the screams of all the men you’ve killed.
聞いても良いだろうが、マティーニは君が殺した男たちの悲鳴を黙らせたか?
(戸田奈津子さんの字幕では、
 君はウォッカ・マティーニで人殺しの呵責を忘れられたか?)

不可算名詞で現れるシーン、例えば a glass of martini は007映画の中では見つかりませんでした。

ウィスキー

ウィスキーも一杯のウィスキーという用法があります。
ユア・アイズ・オンリーでは、
007はクリスタトスとレストランでアペリティフの注文をしてます。007がウゾと言うギリシャの酒を頼むと、クリスタトスは、
01時間02分43秒
And a whiskey.
そして、ウィスキー。(クリスタトス)

ルミナス英和・和英辞典には今度ははっきりと1杯のウィスキーと言う意味も明記されてます。
whiskey        不可算名詞 ウィスキー、可算名詞 ウィスキー(のグラス一杯)

ビール

ビールは一杯のビールとか1本のビールとかいう意味があります。
消されたライセンスでは、
007はパム・ブーヴィエといます。二人が頼んだバドワイザー2瓶をウェイトレスが持って来ました。
00時間52分55秒
Two beers.
ビール2本です。(ウェイトレス)
beer         不可算名詞 ビール、可算名詞 1 杯 [1 本, ひと缶(かん)]のビール
ルミナス英和・和英辞典

テキーラ

テキーラも a tequila という表現が出てきます。
トゥモロー・ネバー・ダイでは、
007の元の恋人で今はメディア王カーヴァーの奥さんと007とのパーティでの、ウェイターに対する会話です。
00時間33分04秒
Mr. Bond will have a vodka martini, shaken not stirred.
Mrs. Carver will have a tequila, straight shot.
ボンドさんは、ウォッカ・マティーニを1杯、かき混ぜるのでなくシェイクして。(カーヴァー夫人)
カーヴァー夫人はテキーラを1杯、ストレートで。(007)。

tequila        不可算名詞/可算名詞 テキーラ(メキシコ産の蒸留酒)  
straight        (水・炭酸水などで)割ってない, 混ぜ物のない, 生(き)の (neat)
shot          (強い酒の)1 杯
ルミナス英和・和英辞典

バカルディ

バカルディと言うラムをベースとしたカクテルでも、a bacardi という表現が出てきます。
私を愛したスパイでは、
007とソ連の女性諜報部員アニヤ・アマソヴァ少佐はバーで007と出会います。
00時間33分47秒
The lady’ll have a Bacardi on the rocks.
For the gentleman, vodka martini, shaken not stirred.
こちらの女性には、バカルディのオンザロックを。(007)
紳士には、ウォッカ・マティーニ、かき混ぜるのではなく、シェイクして。(アニヤ)

カクテル

今まで、ドライ・マティーニ、ウォッカ・マティーニ、バカルディとかいろいろなカクテルが出てきましたが、cocktail 自身も数えられます。
女王陛下の007では、
マニペニーが全然連絡を寄こさない007に文句を言ったら、007は言います。
00時間27分03秒
Cocktails at my place, 8-ish, just the two of us.
僕のうちで、二人でカクテルを飲もう、8時ころ、二人だけで。(007)

cocktail は、可算名詞しかないようです。ルミナス英和・和英辞典では、cocktail は、
可算名詞 カクテル 《ジン・ブランデー・ウイスキーなどの蒸留酒に甘味・芳香料・苦味剤・氷片などを加えたもの
不可算名詞/可算名詞 カクテル前菜《ジュース・果物・かき・えびなどをカクテルグラスに入れて出す》
と不可算名詞になると別の意味になってます。

place         [単数形で] [普通は所有格の後で]うち
ルミナス英和・和英辞典

ちなみに 8-ish の -ish は、約、およそ、を表す言葉です。この記事で勉強してます。

シャンパン

シャンパンですが、
007は二度死ぬでは、
日本の大里化学の社長は、エンパイア化学の新社長として来ている007に言います。大里化学の社長の秘書が007に言います。
00時間38分30秒
May we offer you a glass of champagne?
シャンパンを一杯いかがですか?(秘書)

トゥモロー・ネバー・ダイでは、
007の元の恋人で今はメディア王カーヴァーの奥さんと007とのパーティでの、ウェイターに対する会話です。
00時間33分08秒
Mrs. Carver will have a tequila, straight shot.
No, Mrs. Carver will have a glass of Mr. Carver’s champagne.
カーヴァー夫人はテキーラを1杯、ストレートで。(007)。
いいえ、カーヴァー夫人はミスターカーヴァーのシャンパンを1杯頂くわ。(カーヴァー夫人)

カジノ・ロワイヤルでは、
007は情報を取るために、テロリスト紹介屋の奥さんと仲良く過ごしてます。奥さんが、紹介屋は翌朝まで戻らない、一晩いっしょに過ごせると007に言うと、
00時間39分30秒
In that case we’re gonna need some more champagne.
それなら、シャンパンがもう少しいるね。(007)

more          
many の比較級 (…より)(もっと)多くの, (…より)多数の《数が多いことを示す》
She has more books than me [I (do)]. 彼女は私よりたくさん本を持っている
much の比較級 (…より)(もっと)多くの, (…より)多量の 《量がより多いこと, 程度がより高いことを示す》
There is more water than air in the tube. この管には空気より水が多く入っている
ルミナス英和・和英辞典

この3つの例では、不可算名詞用法でした。
ルミナス英和・和英辞典では、champagne には、不可算名詞、可算名詞の両方があると載ってますが、007映画の中では、a champagne という言い方は見つけられませんでした。

ただ、そのブランド名に関しては、
007は二度死ぬでは、
フィッシャーの名前で007は大里化学を訪問します。大里化学の社長にアルコールを勧められ、秘書は一瓶のドン・ペリニョンを取り出してきて言います。
007は二度死ぬでは、
A Dom Perignon ’59, Mr. Fisher.
59年物のドン・ペリニョンです、フィッシャーさん。

可算名詞として使われてますね。

今日は、アルコール系の飲料が可算名詞で使われているか、不可算名詞で使われているかを007映画で勉強しました。

007映画で英語を勉強して、250記事を超えました。好きな映画で英語を勉強するのは楽しいものです。この記事に全体の目次がありますので、ぜひともお好みの記事からご訪問ください。

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