007映画で英語の勉強  If+主語+should+動詞 は万一~ならば、倒置 Should+主語+動詞もあり。

If+主語+should+動詞 というのがあります。
万一~ならば、という意味で、起こる可能性が少ないと思っている時に使い、絶対に起こりえないことの仮定には用いない。
条件を表す if節 に should を入れたものだから、それに続く節には、過去形の助動詞だけが来るとは限らない、
という旨が、ロイヤル英文法(綿貫 陽/宮川 幸久/須貝 猛敏/高松 尚弘 著)にあります。

万一~ならば、と言う意味のもそうですが、それより続く節に現在形の助動詞や命令文も使われることもあり、という事が私にとって勉強になりました。

もうひとつ勉強になったのは、下の方で触れる話ですが、この If+主語+should+動詞 は Should+主語+動詞、と倒置形になると言う事です。

では、007映画で実例を見ていきましょう。

will が続く

オクトパシーでは、
カマル・カーンの一味のマグダと食事中、007は写真を撮られます。
007とマグダとの会話です。
カーンは私の顔を忘れたのかな?(007)
いや、私のためよ(マグダ)
42分54秒
So that if l should depart this world suddenly,
you’ll have something to remember me by?”
Something like that.
lt’s for my scrapbook.
もし僕が万一、突然この世を去ったら、君は私を思い出せるものを持つわけだ。(007)
そんなような感じね。私のスクラップブックのためだわ。(マグダ)

Ifに続く文には、過去形の would でなく、will が来てますね。

現在形が続く

ゴールデンアイでは、
007は006アレック・トレヴェルヤンはソ連のウルモフ将軍に殺されたと思ってます。
007は上司 M にゴールデンアイ(ソ連の秘密宇宙兵器)を見つけて欲しいと、指示を受けてます。
48分50秒
If you should come across Ourumov, guilty or not,
I don’t want you running off on somekind of vendetta.
万一、ウルモフ将軍に出会っても、有罪であってもなくても、あなたには復讐をして欲しくないの。(M)

Ifに続く文は、wouldとかが現れていませんね。普通の現在形ですね。

vendetta   復讐

would が続く

ネバーセイ・ネバーアゲインでは、
007は、スペクターが奪った核弾頭ミサイルの隠し場所に向かってます。上司 M が007に無線で言ってます。
1時間51分2秒
If you should come through this fearful ordeal unscathed,
I‘d like to offer you lunch at my club.
君がこの恐ろしい試練を無傷で乗り越えたら、私のクラブで昼食をおごろう。(M)

Ifに続く文は、これは、would ですね。

unscathed  無傷

might が続く

ゴールドフィンガーでは、
ゴールドフィンガーは米国の金塊貯蔵庫に押し入り、金塊を核汚染させ、自分が保有する金塊の価格をつり上げようと企んでます。

でも、核物質をフォートノックスまで見つからずに搬入することが難しいだろうと、007はゴールドフィンガーに言いました。
ゴールドフィンガーが答えます。
1時間24分16秒
If the authorities should attempt to locate it,
who knows where it might be exploded?
Perhaps the Polaris submarine pens at New London, Cape Kennedy, near the White House.
もし、当局が探し出そうとすると、どこで爆発するか、わからんぞ。
ニューロンドンのポラリス潜水艦の修理ドックか、ケープ・ケネディか、ホワイトハウスの近くか。(ゴールドフィンガー)

続く文は、これは might ですね。

という風に以上見てきたように、確かに If 主語+should+動詞 はの後は、普通の仮定法過去のように、必ず would とかが来るわけじゃないですね。

倒置になる

ここで、もうひとつ言うべきことは、If+主語+should+動詞 は、Ifを省略した上に、倒置して、Should+主語+動詞 という形を取ると言う事です。
高校生が良く使うNext Stageにもその項目が記載されてます。
Should you have any questions, please do not hesitate to contact us.
もし何か質問があれば、どうぞ遠慮なく私たちに連絡してください。

TOEICの公式問題集にも載ってます。
公式TOEIC Listening & Reading問題集2のTEST1 PART6に
Should you prefer more casual fare, the Old Sands Grill features seasonal dishes served on the stone terrace.
と言う、文がありました。
もし、より気軽な食事をお好みでしたら、Old Sandsグリルが、石造りのテラスで出される季節ごとの料理を特色にしています。

fare          (レストランなどの)食べ物
feature         (商品などが)〈…〉を特色[売り物]にする
ルミナス英和・和英辞典

007でも出てきます。

女王陛下の007では、
宿敵のブロフェルドが爵位を欲しがってました。英国紋章院にその申請をしてます。007は紋章院のメンバーに化けて、ブロフェルドと会えるよう、画策してます。
45分37秒 
So that, should he consent to meeting, I can act as a representative of the college.
彼が面会に同意するなら、私は紋章院の代表としてふるまえる。(007)

If he should consent toが、If がなくなり、倒置して、Should he consent toになってます。

consent 同意する

ちなみに、ここの発音ですが、聞き取れませんでした。So that, should he consent は、ソー、チュー ディー コンセント と聞こえます。

So that の th はほとんど聞こえません。
that の末尾の t と should の s はつながってチューになっているようです。
should he の h は聞こえず、d と e がつながり、ディーのように聞こえます。

th が聞こえない、h が聞こえないについては、いつか記事にしようと思ってます。

今回は、
If+主語+should+動詞 は、万一~ならば、と言う意味で、その後の節に will も来たりする、
そして倒置表現にもなりうる、
という事を勉強しました。

007映画で英語を勉強して、300記事を超えました。好きな映画で英語を勉強するのは楽しいものです。この記事に全体の目次がありますので、ぜひともお好みの記事からご訪問ください。

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