007映画で英語の勉強 仮定法過去と仮定法過去完了の併用

仮定法過去と仮定法過去完了が混ざったような表現があります。
つまり、if 節が仮定法過去完了で、帰結節(if に続く文)が仮定法過去に見えるものと、逆に if 節が仮定法過去で、帰結節が仮定法過去完了に見えるものです。

例文で言うと、前者は、
If Jane had not broken her leg, she would be skiing here now.
ジェーンが足を骨折してなかったら、今ごろここでスキーをしているだろう。
後者は、
If Mr. Smith were not a very wealthy man, he could not have donated one million dollars to the Red Cross.
もしスミス氏が非常な金持ちでなければ、赤十字に100万ドルも寄付できなかっただろう。
これらはロイヤル英文法(綿貫 陽/宮川 幸久/須貝 猛敏/高松 尚弘 著)に載っている例文です。

前者から行きます。

■if 節が仮定法過去完了で、帰結節が仮定法過去

ロイヤル英文法では、この形である先ほどの例文に、
If Jane had not broken her leg, she would be skiing here now.
骨折したのは過去のこと、スキーをしていないのは現在のこと

と解説がついてます。

007映画のセリフではどうなっているか見てみましょう。

慰めの報酬では、
ドミニク・グリーンは、メドラーノ将軍に国をとりもどしてやった後、水資源の60%の支配権を認めるように言ってます。
メドラーノがしぶると、グリーンは言います。
01時間28分26秒
If the current president had been more agreeable, I wouldn’t be talking to you.
もし、今の大統領がもっと話がわかるやつだったなら、俺はあんたとは話してない。

if 節の中は、わかる人だったら、と過去の事実の反対を言ってます。帰結節は あなたに話してない と現在の事を言ってます。

agreeable   (方針などが)受け入れられる

カジノ・ロワイヤルでは、
007に昇格前のジェイムズ・ボンドは国家機密を売ったドライデンを殺しに来てます。
ドライデンは言います。自分が不正をしていると確信があるなら、M は00部員を送り込んだだろう、と言ってます。
00時間01分41秒
Benefits of being section chief, I‘d know if anyone had been promoted to double-0 status…
セクションチーフのおかげで、もし誰かが00要員に昇格してたら、私は知っているだろう。

if 節の中は、昇格してたら、と過去の事実の反対を言ってます。帰結節は I’d know = I would know の形で、知っているだろう と現在の事を言ってます。

同じくカジノ・ロワイヤルでは、
ヴェスパー・リンドは、拷問を受けた後の療養中の007のお見舞いに来てます。
01時間56分44秒
It makes me feel reborn.
If you‘d just been born, wouldn’t you be naked?
生まれ変わったような気がするの。(ヴェスパー)
もし、君が生まれたばかりなら、君は裸では?(007)

if 節の中は、you’d just been=you had just been の形で、生まれた、と過去の事実の反対を言ってます。帰結節は 裸でないと、現在の事を言ってます。

ダイ・アナザー・デイでは、
007は北朝鮮に捕らわれました。しかし、西側に捕まった北朝鮮のテロリストのザオと捕虜交換で戻ってきます。
M との会話です。
00時間23分00秒
If I‘d had my way, you ‘d still be in North Korea.
もし、私のやり方を取っていたら、あなたはまだ北朝鮮だわ。

if 節の中は、I’d had = I had had の形で、やり方を取っていた、と過去の事実の反対を言ってます。帰結節は you’d still be=you would still be の形で、北朝鮮にいるだろう、現在の事を言ってます。

次は、冒頭で言った if 節が仮定法過去で、帰結節が仮定法過去完了に触れます。

■if 節が仮定法過去で、帰結節が仮定法過去完了

この形はある教材で見たことがあったのですが、私は不思議でした。現在の事を条件節で振っておいて、帰結節で過去の事を言うという点がです。

でもロイヤル英文法でわかりました。

先ほどの例文、
If Mr. Smith were not a very wealthy man, he could not have donated one million dollars to the Red Cross.
には、解説がついていて、
スミス氏が金持ちであるという事実は過去もそうだったが、現在でもかわっていない

これです。

過去も現在と同じ状況だったのですね。だから、現在の事を条件節で振っておいて、過去の事を帰結節で言えるのですね。

007映画のセリフでも出てきます。

カジノ・ロワイヤル
さきほど取り上げたセリフのちょっと前の会話です。
00時間01分35秒
If M was so sure that I was bent, she‘d have sent a double-0.
自分が不正をしていると確信があるなら、M は00部員を送り込んだだろう。(ドライデン)

if 節の中は、確信がある、と現在の事実の反対を言ってます。帰結節は she’d have=she would have sent の形で、送り込んだだろう、過去の事を言ってます。
でも、現在も過去も同じと言う事なら、わかりますね。

今回は、仮定法過去と仮定法過去完了の混合をちゃんと整理する事により、今まで腑に落ちないことがようやくわかりました。

ちなみに過去、仮定法に関しては、このような記事があります。
仮定法過去を扱った記事
be 動詞は、were と言う事だが、実際にはどうなっているか、を勉強してます。

仮定法過去完了を扱った記事
疑問文の仮定法過去完了とか、if 節と帰結節を会話でそれぞれ別の人が言うシーンを勉強してます。

as if を扱った記事
as if を使った仮定法を勉強してます。

If I were you を扱った記事
If I were you は、私だったら、という助言の言葉だという事を勉強してます。

If 主語+were to to を扱った記事
If 主語+were to to は未来の仮定だという事を勉強してます。

If it were not for を扱った記事
If it were not for ~ は、何と~がなかったら、という意味だと言う事を勉強してます。

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