007映画で英語の勉強 形容詞が何個かある時は並べる順番がある
形容詞が名詞の前に付くとき、それが複数だったら、並べる順番があります。
一般に次のような語順が見られるが、絶対的なルールではない。
主観的評価 beautiful
→大小 little
→形状 oval
→性能・状態 brilliant
→新旧 new
→色彩 purple
→固有形容詞 Chinese
→物質形容詞 wooden
→形容詞用法の名詞 jewel
→名詞 box
主観的評価の形容詞
old や red のように客観的に決定される性状でなく、話し手の主観的な感情・評価などを表すもので、たとえば美醜や感嘆などの形容詞がこれに属する。
beautiful, lovely, nice, pretty, nasty, horrible, terrible, splendid, wonderful
とロイヤル英文法(綿貫 陽/宮川 幸久/須貝 猛敏/高松 尚弘 著)にあります。
イメージ的には、自分の主観が筆頭に来て、だんだん客観的と言うか、変えられないものに来るって感じですね。
beautiful は完全に主観ですね。
最後の方の固有名詞などは変えられないし、物質に至っては、もはや変えられない程度は最高でしょう。最後の形容詞用法の名詞は名詞と言っている以上、最後だろうし。
実際には、形容詞はせいぜい2,3個なので、その程度の把握で私的には、今後何とかなるのかと思いました。
007映画で形容詞が並んでいるのセリフを見ていきましょう。
■形容詞が2個
スカイフォールでは、
テロリストのシルヴァから M を守るべく、007は自分の実家に M を連れてきました。
007が子供のころからいた猟場番人のキンケイドが、寒くなるので M にマフラーを持ってきました。
01時間51分20秒
It’s a beautiful old house.
She is.
美しくてきれいな家ですね。(M)
そうでしょ。(キンケイド)
主観的評価 beautiful →新旧 old の順番ですね。
ちなみに、車とか船とか家は she という呼び方をする時があります。この記事で勉強しました。
慰めの報酬では、
グリーンはカミーユをメドラーノ将軍に紹介しようとしてます。カミーユはエルスト・モンテスの娘です。
グリーンは将軍に言います。
エルスト・モンテスを知ってますか?(グリーン)
ああ、かなりの権力者だった。(メドラーノ将軍)
00時間28分04秒
He had a beautiful Russian wife.
とてもきれいなロシア人の奥さんがいた。(メドラーノ将軍)
主観的評価 beautiful→固有名詞 Russian の順番ですね。
慰めの報酬では、
ドミニク・グリーンは、メドラーノ将軍に、かつて追われた国に戻してあげると持ち掛けてます。
00時間27分02秒
We’ll pay off the right officials, and we have 26 countries ready to officially recognize your new Bolivian government.
我々は役人を買収する、26か国が君の新しいボリビア政府を正式に承認するてはずを整えている。(グリーン)
新旧 new →固有名詞 Bolivian の順番ですね。
official (上級)公務員, 役人
ルミナス英和・和英辞典
ワールド・イズ・ノット・イナフでは、
007は石油王ロバート・キングの金を取り戻してきましたが、札束の中に爆薬が仕掛けれていて、キングは殺されます。
タナーが分析結果を話してます。
00時間17分53秒
In one of the notes, the metal anti-counterfeiting strip has been replaced with magnesium which acted as a detonator.
一枚の札の中にあった、金属性の偽造防止片がマグネシウムに置き換えられていて、それが起爆剤として働いた。
物質形容詞 metal →形容詞用法の名詞 anti-counterfeiting の順番ですね。counterfeiting は動名詞なので、名詞と判断しました。
anti- ~に対抗する
counterfeit 偽造する
マグネシウムとかヘリウムとかの化学物質の発音については、この記事で勉強しました。
形容詞がもっと並ぶセリフもあって、
■形容詞が3個
ロシアより愛をこめてでは、
武器係の Q が007にいろいろな秘密の仕掛けが施されているアタッシュケースの説明を始めます。
00時間21分37秒
An ordinary black leather case…
普通の黒い革の鞄だが・・・
主観的評価 ordinary →色 black →物質形容詞 leather
と並んでますね。
ordinary 普通の、通常の
ロシアより愛をこめてでは、
いろいろ仕掛けがあるアタッシュケースについて、Q からの説明が終わった後、007は言います。
00時間23分11秒
That’s a nasty little Christmas present.
But I shouldn’t think I’ll need it on this assignment.
最高なかわいいクリスマスプレゼントですが、
今度の任務には要らないでしょう。(007)
主観的評価 nasty →大小 little →形容詞用法の名詞 Christmas と並んでますね。
nasty 〈俗〉最高な、素晴らしい、格好いい
英辞郎on the WEB
ちなみに、I shouldn’t think は、should を使った控えめの表現です。この記事で勉強しました。
以上、見てきたように、形容詞が並ぶのは2個くらいがふつうで、せいぜい3個なので、
自分の主観が筆頭に来て、最後に変えられないものに至る。
つまり、beautiful など完全に主観から始まって、固有名詞などは変えられないし、さらに物質に至っては、もはや変えられない程度は最高でしょう。最後の形容詞用法の名詞は名詞と言っている以上、最後に来るでしょう。
つまり、主観→ いろいろ →固有名詞→物質形容詞→形容詞用法の名詞 の順。
これくらい覚えておけば、何とかなるんじゃないかと思います。
つまり、形容詞2個では、
beautiful old house.
ともかく主観の beautiful が最初
beautiful Russian wife
ともかく主観の beautiful が最初
new Bolivian government
固有名詞の Bolivian は後、
metal anti-counterfeiting strip
形容詞用法の名詞の anti-counterfeiting は最後、
形容詞3個では、
ordinary black leather case
ともかく 主観の ordinary が最初、物質の leather は後、よって black はその間、
nasty little Christmas present
ともかく 主観の nasty が最初、 形容詞用法の名詞の Christmas は最後、よって little はその間。
今日は、形容詞がいくつかあった時の並べ方の順を勉強しました。
007映画で英語を勉強して、300記事を超えました。好きな映画で英語を勉強するのは楽しいものです。この記事に全体の目次がありますので、ぜひともお好みの記事からご訪問ください。