007映画で英語の勉強 提案などを表す動詞に続く that 節で、It is necessary that の構文で 仮定法現在 第2弾

仮定法現在という用法があります。
古風な英語で、
 if 節を伴うもの、
 祈願文、
現在の英語で
要求を表す動詞+that節、
it is 必要・妥当を表す形容詞+that節
で使われます。
(英文法解説(江川泰一郎著)より)

前回の記事で、古風な英語 の方をやりました。今日は、現在の英語 の方をやります。

(2)現在の英語で

①提案・勧告・要求などを表す動詞に続く that 節で

英文法解説(江川泰一郎著)にこうあります。
次の2つの用法は米国では普通である。英国でも次第に使われるようになっているが、should を使う方が多い。
①提案・勧告・要求などを表す動詞に続く that 節で
advise、ask、demand、insist、move、propose、recommend、request、require、suggest
I suggest (that) we not jump to conclusions.
一足飛びに結論を急がないようにしてはどうでしょうか
In case of my death, I desire that this insurance be paid to my wife.
私に万一のことがあれば、この保険金は妻に支払われるよう希望します。
動詞は原形ですね。

007映画ではどうなっているのか見てみましょう。

007は二度死ぬでは、
007は日本に来てます。日本の諜報部の長官に007は言ってます。
M に連絡してくれ。
00時間44分03秒
Tell him to send Little Nellie.
Repeat: Little Nellie.
Suggest she be accompanied by her father.
リトルネリー(一人乗り小型ヘリコプター)を送るように言ってくれ。(007)
繰り返す。リトルネリーだ。(007)
ヘリはお父さんと一緒に来てもらってはどうかと提案する。(007)
(お父さんとは、武器係の Q の事です)

ちなみに、Repeat の後にコロンがあります。コロンはその後に付加的説明がつきます。この記事で勉強しました。
また、ヘリコプターを she とか her と表現してます。こういうのは、この記事で勉強してます。

ゴールドフィンガーでは、
007はゴールドフィンガーがフォートノックス襲撃計画を話している所を、プッシー・ギャロアに捕まり、ゴールドフィンガーの所に連れてかれます。
007はこんな風にとぼけたことを言ってます。
部屋(実は牢屋)は快適だが、天気があまりにも気持ちよさそうなのでね。
01時間15分08秒
I ran into Miss Galore and she suggested that we join you.
ミス・ギャロアにばったり会って、彼女があなたの所に行ったらどうかと、提案したのです。(007)
ととぼけてます。

suggested と過去形になってますが、join は過去形ではありません。英文法解説にあります。
この that 節は仮定法だから、時制の一致はない。
The doctor advised that she remain in bed for a few more days.
医者は彼女になお4,5日は寝てなさいと言った

ロシアより愛をこめてでは、
007は、イスタンブール空港に着くと、現地駐在員のケリム・ベイから送られた車に乗ってます。運転手と007の会話です。
00時間25分34秒
Kerim Bey suggested you see him before going to the hotel.
Would that be convenient?
Fine.
ケリム・ベイはホテルの前にお目にかかる事を提案しました。
よろしいですか?(運転手)
良いね。(007)
英文法解説では、英国では、should を使う方が多い。とありました。

女王陛下の007では、
007は、ブロフェルドが爵位を欲しがり、英国紋章院ヒラリー・ブレイ卿に連絡を取ったという情報を、つかみました。
状況を M に説明してます。
(紋章院の)卿は、回答しました、
00時間45分27秒
suggesting that he should meet de Bleuchamp in person.
ブルーシャン(ブロフェルドのフランス形)に卿自身がお会いすることを提案して。(007)

should を使ってますね。

in person      (代理人でなく)自分で, 本人が.

ここまで見てきて、suggest の後は、suggested の後だろうと、動詞は原形を使う、あるいは should 原形を使うというルールは分かりましたが、そもそもこれはなんで仮定法になるかがいまいち、ピンときません。
『英語職人』時吉秀弥の英文法 最終回答!によると、今はやってないけど、これからはこうしてね、という事だからだそうです。なるほど。

②It is necessary that 等の構文で

②It is necessary that 等の構文で
形容詞はおもに、「必要・重要・妥当」を表す語である。
advisable、compulsory、crucial、desirable、essential、fair、imperable、important、necessary、proper、vital
It is necessary that we be prepared for the worst.
最悪の場合に対して心構えをしておく必要がある

これは007の映画では見つけられませんでした。

この necessary も仮定法を使うのは、上述の『英語職人』時吉秀弥の英文法 最終回答!の考え方と同じなのでしょうね。

長くなりましたので、次の記事に続きます。

007映画で英語を勉強して、300記事を超えました。好きな映画で英語を勉強するのは楽しいものです。この記事に全体の目次がありますので、ぜひともお好みの記事からご訪問ください。

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