007映画で英語の勉強 belong は、(…の)所有物である という他にふさわしいという意味がある、competition には、競争 の他に競争者という意味もある

■belong

belong には、(…の)もの[所有物]である, (…に)所属する という意味は知ってましたが、他にも意味があります。
ルミナス英和・和英辞典では、
1 (…の)もの[所有物]である, (…に)所属する
This car belongs to Mr. Mill.この車はミルさんのものだ.
2 (本来ある[いる]べきところに)ある[いる], (…の場所に)ぴったりだ.
The coat belongs in the closet, not on the floor. 上着はクローゼットに入れておくもので, 床の上に投げ出しておいてはいけない
この 2項 です。

カジノ・ロワイヤルでは、
いよいよカジノで、ル・シッフルと戦います。007とヴェスパー・リンドは身支度をしています。
007が用意されたディナー・ジャケットに気づくと、ヴェスパーは言います。
01時間08分04秒
There are dinner jackets and dinner jackets.
This is the latter.
And I need you looking like a man who belongs at that table.
良いディナージャ・ジャケットもあれば、悪いディナー・ジャケットもあるわ。(ヴェスパー)
これは良い方。(ヴェスパー)
あなたには、あのテーブルにぴったりの男に見えて欲しいの。(ヴェスパー)

日本語字幕(戸田奈津子さん)では、
今夜の場にふさわしい装いを
となってます。

ちなみに、There is [are] A and A. 良いAもあれば悪いAもある
という用法はこの記事で勉強してます。

黄金銃を持つ男では、
黄金銃を持つ男スカラマンガは、ハイ・ファット産業の社長から、太陽光発電を高効率で実現するソレックスというデバイスをを奪い、太陽熱発電設備を築き上げます。ここをショールームにして、フランチャイズ販売をもくろんでいるようです。
スカラマンガが案内した部屋の装置にソレックスが設置されているのを007は発見しました。
01時間39分26秒
Ah! So that’s where it belongs.
Our famous solex in the still down there transmits heat to the thermal generators.
あそこがあるべき場所だな。(007)
あそこにある有名なソレックスは熱を発電機に送るんだ。(007)

日本語字幕(保田道子さん)では、So that’s where it belongs.は、
ここだったのか
です。

[所有物]である と言う用例も007映画にはちゃんとあって、

トゥモロー・ネバー・ダイでは、
英国と中国間に戦争を引き起こそうと企んでいるメディア王カーヴァのパーティに007は潜入します。その夜、007の昔の恋人で今はカーヴァー夫人になったパリスが訪ねて来て、カーヴァーの秘密研究所の場所を007に教えてます。
研究所から、赤い箱に入ったGPSデバイスを盗んだ007にカーヴァーから電話がかかってきます。
00時間53分42秒
I believe you’ve got two items that belong to me.
What are you talking about?
The red box, Mr. Bond and my wife in your hotel room,
君は、私の持ち物を二つ持っているな。(カーヴァー)
何の話だ?(007)
赤い箱、そして私の妻だ、君のホテルの部屋に。(カーヴァー)

■competition

competition に競争とか、コンペとかいう意味があるのは知っていて、仕事でも実際に使ってましたが、
3 不可算名詞 [しばしば the ~; 《英》 単数形でも時に複数扱い] 競争者[相手]; ライバル企業[商品].
ルミナス英和・和英辞典
という意味もあります。

ゴールデンアイでは、
007はヤヌスについて、CIAのウェイドに情報を求めてます。
ウェイドが言います。
00時間55分44秒
Best thing I can do is point you in the direction of his competition.
Who is the competition?
An ex-KGB guy.
私にできるベストは、彼のライバルがいる方角に君を案内する事だ。(ウェイド)
ライバルは誰なんだ?(007)
元KGBのやつだ。(ウェイド)

competition が競争相手を意味するのは、英国の用法とルミナス英和・和英辞典にありました。ところが英国人の007の他に、アメリカのCIAのウェイドも使ってますね。
ちなみに、I can do is point you ですが、to point you になってません。前に do があると、その後に続く不定詞には to が要らない事をこの記事で勉強してます。
また、ex- 前のとか元のという意味ですが、ハイフンを入れます。この記事で勉強してます。

私を愛したスパイでは、
英国とソ連の潜水艦が行方不明になりました。潜水艦追跡装置を作り出した人間がいて、その設計図を収めたマイクロフィルムをフェケッシュという男は持ってます。
007はフェケッシュに言います。
私が買いたいものをあなたは持っている。(007)
そこにソ連の女性諜報員アニア少佐が来て、
私も入札したいわ。(アニア少佐)
00時間35分46秒
It seems you have competition, Mr. Bond.
ライバルがいるようだね、ボンドさん。(フェケッシュ)

不定冠詞 a が付いてません。不可算名詞ですね。

このように、知っているけど微妙に意味が違う、思いもよらぬ意味がある英語は他にもあります。下記の目次の中で、知っている とか 微妙 で検索すればいろいろ出てきます。

007映画で英語を勉強して、250記事を超えました。好きな映画で英語を勉強するのは楽しいものです。この記事に全体の目次がありますので、ぜひともお好みの記事からご訪問ください。

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