007映画で英語の勉強 neatは90年代以降、使われない

英辞郎on the WEBでneatの意味を調べると、
(室内・場所などが)整頓された、
(形などが)整った
(服装などが)こざっぱりした、こぎれいな、きちんとした
の他に、
良い、すてきな、素晴らしい、格好いい(1930年代から80年代くらいに特に人気のあった表現。同義語 cool ; excellent)

ニートって、私くらいの定年世代の方だったら、ニートな午後3時という歌があった事を覚えていると思います。81年の歌だったようです。

(念のために申し上げると、neatは、働いてない、学校に行っているわけでもない、のニートNEET( Not in Employment,Education or Training)とは違います。)

007映画のセリフを見てみると、室内が整頓されたとか、形が整った、服装などがこざっぱりした、という使い方は見つけられず、良い、すてきな、という用法がほとんどでした。

すてきな の neat はいつまで使われているか?

007は二度死ぬ(1967年公開)では、
日本の秘密情報部長官のタイガー田中が007に秘密武器を紹介してます。一見たばこでしたが、火をつけると、破壊力抜群のミニ・ロケットが発射されました。
01時間12分12秒
Accurate up to 30 yards.
Very neat.
30ヤード(約270m)まで正確だ。(タイガー田中)
とても良いね。(007)

ダイヤモンドは永遠(1971年公開)にでは、
007の敵のブロフェルドが実業家のウィラード・ホワイトの事務所にいます。ホワイトにかかってきた電話をとると、ブロフェルドの声音はホワイトとそっくりの声音に変わりました。ブロフェルドと007の会話です。
01時間15分08秒
Well, that’s a neat trick.
A voice box, Mr. Bond.
すてきなトリックだな。(007)
音声ボックスだよ、ボンド君。(ブロフェルド)

美しき獲物たち(1985年公開)では、
ステイシーは市役所の資料室で、007とゾリンの陰謀を調査していて、ゾリンにつかまります。
ゾリンは、この二人は市長を殺して放火した後、エレベータで閉じ込められてしまい焼死する、というストーリをその場で作ります。
聞いた市長は、
01時間27分01秒
But that means I would have to be…
Dead.
That’s rather neat.
Don’t you think?
Brilliant.
I’m almost speechless with admiration.
しかし、それだと私は…(市長)。
死んでないとな(ゾリン)
(と言って、その場で市長を射殺します。)
すばらしいだろう、そうは思わないか?(ゾリン)
すばらしいな。言葉も出ないよ。(007)

speechless with admiration  感嘆して言葉も出ない
ルミナス英和・和英辞典

この 1985年公開の美しき獲物たち 以降、neatは007映画のせりふには見つけられませんでした。
確かに80年代までの言葉なんでしょうね。

neatに代わる言葉、cool ですが、もちろん、冷たいという意味でなく、すてきなという意味でです。
日本でも、確かにクールは今や、すてきな、という感じで使われてます。

007映画で、すてきなという意味で、coolを探したのですが、見つけられませんでした。

水や氷、炭酸で割ってない酒を表す neat

実は、neatには、もう一つの意味があります。酒が水や氷、炭酸で割ってない、という意味です。

死ぬのは奴らだ (1973年公開)では、そういう意味で使われてます。
007がバーでウェイターに注文します。
00時間22分52秒
Bourbon and water, please.
The first booth will do.
Tell him neat, would you?
No ice.
バーボンの水割りを頼む。(007)
第1ブースに座ってくれ。(ウェイター)
ニートだと言ってくれないか、氷無しだ。(007)

ここでは、neat は氷無しで使ってますね。こんな用法もあるのですね。

ちなみに、水割りをルミナス英和・和英辞典で調べると、
(ウイスキーの) whisk(e)y and water
【参考】 その他の飲み物についても…and water の形を用いればよい

また、 Bourbon and water は バーボン アンド ウォータ でなく、バーボ ン ウォータ と聞こえます。and で、a とか d の発音が落とされるのは、この記事で勉強してます。

以上、neat を勉強しました。

007映画で英語を勉強して、300記事を超えました。好きな映画で英語を勉強するのは楽しいものです。この記事に全体の目次がありますので、ぜひともお好みの記事からご訪問ください。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です