007映画で英語の勉強 marginalってマージンの形容詞だけど、マージンが無い という意味 (知っているけど、微妙に意味が違う、思いもよらぬ意味がある英単語 第3弾)
この記事で、claim は苦情じゃなく主張、plastic はプラスチックの他に整形手術の整形とかクレジットカード、handy は携帯用でなく便利 を勉強しました。
この記事で、thrill は恐怖だけじゃない、mental には精神的なだけじゃない を勉強しました。
今日は第3弾です。
marginalってマージンがないという意味で、poolは貯めこむじゃなくて出し合う、badlyは何か欲しいとき、とても、という意味があるんです。
marginal(marginの形容詞形)マージンがあまりない
marginは余白とか利益とか、いろいろ意味がありますが、私はメーカで開発をやっている時は、仕様に対するマージンとか言って、余裕の意味で使ってました。これが充分ないと、量産したときのバラツキで仕様を満足しない製品ができちゃうのです。
marginalはその形容詞形ですので、意味はマージンがある、充分あるという意味だと思ってました。実際はその逆で、ルミナス英和・和英辞典にあるように、(相違などが)わずかな、かろうじて適格[合格]のと言った意味になります。
オクトパシーでは、
ファベルジェ・エッグ(ロシアの卵型の美術品)がサザビーのオークションに出品されます。売り手は匿名だが、恐らくソ連であり、諜報活動費用を稼ごうとしているのでは、とMI6は疑い、007を美術専門家とともにオークション場に派遣します。突然、カマルカーンという男が競りに参加しました。
00時間22分02秒
You know him?
Kamal Khan.
Usually a seller.
Marginal quality from dubious sources.
彼を知っているか?(007)
カマルカーン、普通は売り手なのだが。(美術専門家)
この後の訳は、戸田奈津子さんの字幕では、
出所の怪しい粗悪な品物を(美術専門家)
です。
dubiousは怪しげなで、 sourcesは出所ですね、
qualityは品質で、Marginal qualityは、品質的にぎりぎりの、みたいな感じで、うまく訳すと、戸田奈津子さんの字幕のように、粗悪な、となるのでしょうね。
pool 持ち寄る
私はプールという言葉を、使わずに貯めておく、と言うイメージで使ってました。想定外の問題発生に備えて、予備費を別枠にプールしておく、みたいに。でもpoolは、蓄えと言った意味の他に、〈資金・資源・アイデアなど〉を持ちよる, 出し合うという意味もあるのですね。(ルミナス英和・和英辞典)
私を愛したスパイでは
原子力潜水艦行方不明のカギと思われる潜水艦追跡システムのマイクロフィルムを求めて007はエジプトに行きました。そこでソ連の女性スパイのアニア・アマソワ少佐にフィルムを取られてしまいます。
007が秘密情報部のエジプト支局に出頭すると、そこにはソ連のアニヤ少佐とその上司のゴーゴル将軍がいます。驚く007に上司Mが説明します。ソ連も原子力潜水艦が行方不明になった。そこで、Mが
00時間52分33秒
Our respective governments have agreed to pool their resources to find out what happened to our submarines.
我々のそれぞれの政府は、潜水艦に何が起きたかを探り出すためにリソースを持ち寄ることにした。(M)
ムーンレイカーでもこのpoolは登場します。全く同じような使い方で。
ドラックスの会社にいるグッドヘッド博士は、その持ち物から、彼女は実はCIAがドラックスの所に送り込んだスパイだと007に気づかれます。その時の会話です。
00時間51分14秒
Could this possibly be the moment for us to pool our resources?
It could have its compensations.
お互い手を組むべきかしら(博士)
決して損はしない(007)
とDVD日本語字幕(菊地浩司さん)はなってます。
直訳すれば、
ひょっとしてこれは我々がリソースを持ち寄る時かしら?(博士)
埋め合わせがあるだろうね(007)ですね。
ちなみに、resouce の発音はリソースもリゾースもありですし、資源、財源、資産と言う意味では、普通複数形です(ルミナス英和・和英辞典)。私を愛したスパイでは、Mはリゾースィズと発音しており、ムーンレイカーのグッドヘッド博士はリソースィズと発音してます。
badly wantを伴って、とても
badlyには、悪く、まずく、の他に、wantとかneedなど、欲望、希望を表す動詞とともに用いて、とても、非常に、という意味があります(ルミナス英和・和英辞典)。
オクトパシーでは、さきほどのサザビーのオークションの続きで、カマルカーンに対抗して007がセリに参加します。
00時間22分34秒
Let’s see how badly he wants it.
どれくらい奴が欲しがっているか、見てみよう。(007)
消されたライセンスでは、
麻薬王サンチェスの部下のクレストが海上で麻薬の取引をしてました。007はその売上金を奪います。
その後007はサンチェスに接近し、誰かがサンチェスを殺そうとしている、報酬は今夜着く者が支払うらしいと話します。サンチェスを疑心暗鬼にさせて、組織を壊滅されるためです。
サンチェスは到着したクレストを迎えに行って、クレストが売り上げを強奪された話を聞きます。その直前に007はクレストの船に強奪金を密かに返します。
サンチェスの用心棒がその金を見つけます。
01時間37分16秒
You rip me off, then use my own money to pay someone to kill me?!
You want it so bad?
Then take it!
俺の金を盗んでおいて、その金で殺し屋を雇ったな。(サンチェス)
そんなに金が欲しいか、じゃあ取れよ。(サンチェス)
と言って、 サンチェスは金を隠していた(007がそう見えるように仕組んだのですが)減圧室にクレストを放り込み、殺します。
badは普通は形容詞なので、badのこういう副詞的な使い方(ひどく、とても)は、《非標準》とルミナス英和・和英辞典には、表示されてます。
rip off 〈…〉を盗む
ルミナス英和・和英辞典
こうしたwant等を伴い、とても という使い方の他に、むろん、普通の悪く、という意味も使われてます。
ダイ・アナザー・デイでは、
キューバにいる潜伏諜報員の暮らしを見て、007は言います。
00時間34分02秒
You don`t seem to have done too badly out of the revolution.
革命の結果、悪くなったようには見えないね。(007)
イメージと違う単語はまだまだあります。次の記事に続きます。
007映画で英語を勉強して、250記事を超えました。好きな映画で英語を勉強するのは楽しいものです。この記事に全体の目次がありますので、ぜひともお好みの記事からご訪問ください。