007映画で英語の勉強 ジョーク集4 

第1弾の記事では、
You like close shaves. 深剃り=危ないのがお好きなのね、keep one’s shirt on シャツを着る/冷静になる、get the boot 靴を手に入れる/追い出される、とかを扱いました。

第2弾の記事では、
figureって数字だけど、スタイル(体型)も表す、in one piece 無事に、one piece 一部。これらを使ったジョークを見ました。

第3弾の記事では、
ジョークとして映画には登場するものの、It’s a small world.世間は狭い、drop in 立ち寄る、drop out 抜ける、pressing engagement 差し迫った約束 という普通の会話で実用になる表現を勉強してます。

今日は、ジョーク集第4弾です。

■bite 噛むこと、食事

私を愛したスパイでは、
007とともに列車で移動中のソ連の女性諜報員アニヤ・アマソワは自分の部屋に潜んでいた殺し屋ジョーズに、鋼鉄の歯で噛み殺されそうになります。007が気づき阻止しますが、ジョーズは007も噛み殺そうとします。
何とか007はジョーズを列車の窓から蹴り落とします。その後起き上がってきたアニヤと007の会話です。
何があったの?(アニヤ)
00時間59分40秒
He just dropped in for a quick bite.
彼はひと噛みしにちょっと立ち寄ったんだ。(007)

日本語字幕(菊地浩司さん)では、
食事に寄ったらしい
です。

drop in       ちょっと[ひょっこり・ふらりと]訪ねる[立ち寄る]
英辞郎on the WEB
bite        噛むこと、軽い食事
ルミナス英和・和英辞典

■backseat driver 後部座席の人、おせっかいな人

トゥモロー・ネバー・ダイでは、
007はテロリストの大規模な武器交換会から、駐機していた戦闘機を奪い脱出しましたが、意識を回復した後部座席の男が後ろからケーブルで首を絞めます。同時に、別の戦闘機が007の戦闘機を銃撃します。
首を絞められながらも、機を操縦し銃撃を避けていた007は、ついに後部座席エジェクタシートを作動させ、後部座席の男を追撃していた戦闘機にブチあて、難を逃れます。その後のセリフです。
00時間09分15秒
Back-seat driver.
おっせかい野郎め。(007)

日本語字幕(戸田奈津子さん)では、
おジャマ虫め
です。

backseat driver
1.車の後部座席からドライバーにあれこれと運転の指示をする人
2.〈米話〉横から口を出す人、余計な干渉[おせっかい・口出し]をする人、さし出がましい人、出しゃばり、おせっかいやき
英辞郎on the WEB
余計な事をしてきた後部座席の男に関して言ったジョークですね。

■poison pen letter 中傷の手紙

オクトパシーでは、
Q がたいていの金属を溶かす硝酸と塩酸の混合液をを出すペンを紹介します。
00時間40分17秒
Wonderful for poison pen letters. 
中傷の手紙にはもってこいだな。(007)

poison-pen letter  (匿名の)中傷の手紙
強力な溶解液を出すペンを毒のペンとして、poion-pen letter 中傷の手紙 とかけたジョークだと思います。

しかし、日本語字幕(戸田奈津子さん)では、
ペンは剣より強し
という翻訳になってます。
中傷の手紙とか言うよりも、わかりやすいジョークに置き換えたのだと思います。

ちなみに、ペンは剣より強しは、別のシーンでジョークとして出てきます。

■The pen is mightier than the sword. ペンは剣より強し

ゴールデンアイでは、
兵器係の Q が開発した爆発するペンについて、007が言います。
00時間52分24秒
They say “The pen’s mightier than the sword.”
Thanks to me, they were right.
ペンは剣より強し(007)
私のおかげでその言葉は正しい(Q)

ちなみに、この they say は、~といううわさだとか、~と言われている となり、この they は、特定の彼らを表しているのではないと言う事を、この記事で勉強してます。

■die 死ぬ、dying to ~したくてたまらない

ダイヤモンドは永遠にでは、
007はブロフェルドの居場所を突き止めます。銃を向けた男を殺した時、ブロフェルドが現れます。007が殺した男はブロフェルドの影武者になるため整形手術を受けようとしていた男でした。
00時間03分45秒
He would’ve been me in a matter of days if you’d given the poor fellow a chance.
Such a pity.
I was dying to see how the operation turned out.
かわいそうなこの男にチャンスをあげていれば、数日のうちに彼は私になれたのに。(ブロフェルド)
残念だよ。(ブロフェルド)
手術がどうなるか、見たくてたまらなかったのに。(ブロフェルド)

I was dying とありますが、この後、このブロフェルドは007に殺されます。だからわざわざ dying という表現を使ったのだと私は思ってます。
(ちなみにこのブロフェルドも影武者でしたが)

日本語字幕では、死ぬほど見たかったのに、という訳にするのかなと思いましたが、
保田道子さんの字幕では、
手術の結果が見られなくて
残念だ
と dying は特に訳出してませんでした。

a matter of      (時間・規模などが)わずか[せいぜい, ほんの]…だけ(の間)
pity         残念な事、惜しい事
die          死ぬ、(進行形で)~したくてたまらない
turn out       (結局)…となる
ルミナス英和・和英辞典

ちなみに、
He would’ve been me in a matter of days if you’d given the poor fellow a chance.
は仮定法過去完了です。仮定法過去完了は、けっこう007映画で使われてます。この記事でそれを見ています。

■smell a rat ネズミの匂いを嗅ぎつける、うさんくさいと思う

ダイヤモンドは永遠にでは、
007はブロフェルドの殺し屋に何回か殺されそうになります。催眠ガスで眠らされた後、殺し屋に地下に埋設するパイプに入れられました。地下で目を覚ました007は目の前のネズミに気づきます。何か匂うのをネズミのせいだと思いますが、実は007は車で運ばれるとき殺し屋のアフターシェイブローションの匂いが付いたせいでした。
ブロフェルドの陰謀を阻止した後、優雅に船旅を楽しむ007の前に殺し屋が給仕に化けて高価な食事を運んできます。食事の中には時限爆弾がしかけられてます。007は給仕のアフターシェイブの匂いに気づきました。
01時間57分06秒
And I’ve smelt that aftershave before.
And both times I’ve smelt a rat.
そのアフターシェイブの匂いを嗅いだことがある。(007)
二回ともネズミの匂いを嗅いたよ。(007)

smell a rat ネズミの匂いを嗅ぎつける うさんくさいと思う、
不審を抱く、〔悪巧み・策略などに〕感づく[うすうす気付く]
英辞郎on the WEB

ネズミの匂いを嗅いだという事と、悪だくみに感づくをかけていると思います。

■launder 洗濯する、〔不正資金などを〕合法化する

消されたライセンスでは、
007は麻薬王サンチェスを疑心暗鬼にして、組織を壊滅しようとしてます。そのため、サンチェスの部下クレストの麻薬取引の現場で奪った多額の札束をわざとクレストの船の加圧室に戻しておきました。これを見つけたサンチェスはクレストの裏切りと考え、札束のある加圧室にクレストを放り込み、加圧した後、急激に圧力を低下させ、クレストを破裂死させます。
部下が言います。
01時間38分21秒
What about the money, patrón?
Launder it.
金はどうします?(部下)
洗っとけ。(サンチェス)

patrón      雇用主のことを言うようです。
ReversoContext
launder      〔衣類などを〕洗濯する、〔不正資金などを〕浄化[合法化]する
英辞郎on the WEB

これは、麻薬取引と言う不正行為で得た金をマネーロンダリングすることとかけていますね。

■saved by the bell 鐘で救われる、危うい所を助かる

ダイ・アナザー・デイでは、
違法ダイヤモンドを扱う北朝鮮のムーン大佐を阻止すべく、ダイヤモンド売人に扮して、ムーン大佐の基地に潜入しましたが、正体がばれ、ムーン大佐と地雷原でホバークラフトでの戦いになりました。ムーンはホバークラフトもろとも崖から落ちますが、007は寸前に崖際の寺院の釣鐘の撞木に飛びつき、落ちずに済みます。
00時間12分28秒
Saved by the bell.
助かった。(007)

bell には、
be saved by the bell 危ういところを助かる【由来】 ボクシングでゴングが鳴ってノックアウトを逃れることから
ルミナス英和・和英辞典
といった意味があります。

まさに鐘で救われたと、危ういところを助かったをかけているのですね。

007映画で英語を勉強して、250記事を超えました。好きな映画で英語を勉強するのは楽しいものです。この記事に全体の目次がありますので、ぜひともお好みの記事からご訪問ください。

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